為替相場の展望

当ブログでは、FXの基本的な取引方法やおすすめのFX会社を紹介しました。
今回は、円安が進む中で今後の米ドルと日本円の為替相場について、個人的な意見を述べたいと思います。
今週は為替相場が円高に振れましたが、今後はどのような動きをするのかFX歴6年の私の意見をお伝えいたします。

2023年のドル円の値動き
2023年はドル円のチャートは以下のとおりです。

年初来安値が127.23円(2023/1/16)
年初来高値が151.91円(2023/11/13)
12/10日現在で、144.99円となっています。
直近では円高に振れていますが、2023年は円安トレンドで、ドル円のチャートが右肩上がりで推移していることがわかります。
2023年安値と高値では27.68円分の開きがあり、ドル円の値動きが大きかった年といえるでしょう。
単純に安値付近130円でドルを買い、高値150円で売ったとしても20円分の利ざやを稼げたことになります。
1ロット(10,000通貨)で取引しても20万円になりますので、トレンドに乗って中長期で持ち続けることができれば少額でも稼ぐことが可能です。
また、ドル円の買い(ロング)では、スワップ金利がもらえるため毎日得られる金利に加えて、為替差益も得られる相場だったことがわかります。
ドル円の長期の値動き
次の月足チャートで長期の値動きを見てみます。

長期チャートをみると130円(緑線)が下値のポイントになりそうです。
チャートで表示している2000年からの期間で一時最高値の150円台に入りました。
この150円を突破し、上にブレイクアウトするとさらに円安が進むと予想します。
私が考える上値のターゲットは150円、下値のターゲットは130円です。
2024年の展望
アメリカではインフレ抑制のために金利の引き上げ (利上げ)が行われていました。
基本的に通貨は金利の低い通貨から金利の高い通貨へ資金が流れます。
つまり、アメリカの長期金利が引き上げられると、米ドルの金利が高くなり、低金利の日本円が売られ、米ドルが買われることとなり円安になります。
金融政策だけでなくその国の経済状況も影響しますが、アメリカは世界経済の中心国であることを考えると、アメリカの経済状況が悪化すると、各国の経済状況も悪化する傾向にあるため、米ドルに関しては、金融政策によって値動きが左右されやすいと考えています。
ただし、金融政策はその国の景気動向も考慮されて決定されるため、経済状況が全く無関係でありません。
今後の金融政策によって円安が続くのか、円高へと転換するのかを予想することができます。
アメリカの金融政策は、米国中央銀行の意思決定機関であるFRB(連邦準備制度理事会)によって決定されます。
現在、市場予想では利上げの打ち止め、つまり利下げ予想が高まっています。
私もアメリカの消費の状況や景気後退により金利を下げる可能性が高いと考えています。
景気後退局面では、金利を下げて市場に資金を流入させることが多く、アメリカ企業の決算発表では、業績の伸び率が良くない企業が多かったことを考えると景気後退が起きる可能性が高いと考えています。
今後、FRBの金融政策にもよりますが、ドル円は中長期的にみて、150円と130円をターゲットに上昇するのか、下降するのかを試す展開になるのではないかと思います。
個人的には、金利を下げる利下げによるドル円のショートを狙っています。
150円付近まで上昇し、上値に抑えつけられて下落する。
そのタイミングを狙ってインしようと考えています。
その時の経済状況や相場状況をみて、慎重に判断したいと思います。
2025年の展望(追記)
2025年の為替市場は、主要国の金融政策、地政学的リスク、世界経済の動向が鍵となります。
アメリカでは、インフレ率の鈍化が予測される一方、FRBは金利引き下げに慎重な姿勢を見せる可能性があります。一方、ヨーロッパではエネルギー価格の安定が経済回復を後押しする一方で、ECBの政策がユーロの動向に影響を与えるでしょう。
基本的には、ドル円相場は140台〜150円台のレンジになると考えています。
160円を突破するようなら、今後も円安が進む可能性がありますが、それにはFRBの金融政策など市場を動かす要因がなければそこまで動かないと予想しています。
ドル円に関しては150円台後半でショート、140円台前半でロングで中期で保有して利確、レンジを突破して円安、円高が進みそうなら損切りして、トレンドに乗る方に切り替えする戦略を考えています。
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